ミニビースト−テオ・ヤンセン−大人の科学vol.30
2011-06-23



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テオ・ヤンセンの「キネティック・スカルプチャー」(動く彫刻)の、
ミニ版を大人の科学vol.30の付録で組み立ててみました。
ミニビーストです。

風の力を受けて、羽を回して、その回転運動をクランクの動きに伝えて、
足の横移動の運動に変えています。
足は、三角形のトラス状の固定部分と、
変形する平行四辺形の部分を組み合わせてあり、
クランクでの回転運動を伝えることによって、
複雑な横移動の動きを生み出しています。
この運動のシステムはヤンセンリンクと呼ばれているそうです。
(直接見て貰うのが一番判りやすいのですが。)

風を受けて、まさに生きているかのように、
スルスルモコモコと動き出します。
物理と生物とアートが一体となったような不思議な作品です。
弱い風を受けて、動き出す前に一瞬ためらうかのように立ち止まる動きなどは、
生命の在る物の動作のようです。

アレクサンダー・カルダーの動く抽象彫刻作品・モビールや、
新宮晋の動く立体立体作品を、
「キネティック・スカルプチャー」=「動く彫刻」、と呼ぶならば、
テオ・ヤンセンのビーストと呼ばれている、
「キネティック・スカルプチャー」は「動き回る彫刻」
と呼ぶべきでしょうか。
アレクサンダー・カルダーや新宮晋の作品が、
場所に対して根を張っている感じで植物的とするならば、
テオ・ヤンセンのビースト達は、
場所に固定されない、
まさにビーストそのままに動物的です。

ミニビーストが、
風を感じて動き回る不思議な生命体に見えてきます。


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斜め横から見るとこんな感じです。

(by ダンナ)

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